「売上は順調に伸びているはずなのに、通帳を見ると残高がどんどん減っている……」
創業から半年〜1年ほど経った経営者の方から、こうしたご相談をいただくことが本当に多いです。売上が伸びている実感があるだけに、なぜお金が残らないのか分からず、不安だけが大きくなっていく。私たち平川文菜税理士事務所の創業支援の現場でも、最もよく聞くお悩みのひとつです。
結論から言えば、「売上=手元のお金」ではないことを数字で把握できていないことが原因です。この記事では、難しい会計用語をできるだけ使わずに、月次で最低限チェックしてほしい3つの数字と、「お金が残る経営」を始めるための考え方をお伝えします。
なぜ売上が伸びているのに、お金が減るのか?
創業期にキャッシュが消えていく原因は、大きく分けて3つあります。
- 売上の入金タイミングと支払いのズレ:月末締め・翌月末払いなど、売上を立ててから実際に入金されるまで1〜2か月かかることは珍しくありません。一方で、仕入れや外注費、家賃などは先に出ていきます。
- 利益が出ていない(または薄い)のに気づいていない:売上だけを見て「順調だ」と感じていても、原価や経費を差し引くとほとんど利益が残っていないケースがあります。
- 固定費が売上規模に対して大きすぎる:オフィス家賃、人件費、サブスクリプション費用など、売上がゼロでも出ていく費用(固定費)が収入に対して重すぎると、売上があっても手元にお金が残りません。
つまり、「売上が伸びている=経営がうまくいっている」とは限らないのです。大切なのは、毎月の数字を
